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宝石図書との出会い
 
 ■ [宝石の世界」ーヘルマン・バンク著
 
 遡る事、小学2年生。きれいなものを集めるのが好きで…、小学校高学年、化石ブームで化石採集にハマリ、中学・高校は鉱物採集へと自然な形で流れ…、 そして大学時代に出会ったのがこの、「宝石の世界」という一冊でした。 当時、大学でトルコ史と考古学にハマリまくっていた私は、神田古書街に入り浸っていました。その反面、すっかり趣味として定着していたはずの鉱物採集は疎かになっていました。
 そんな時、この「宝石の世界」ヘルマン・バンク 著を手に取ります。
とてもきれいな宝石結晶の本。衝撃が走りました…「もっと知りたい!」。
3日後には宝石の勉強がしたくて、専門学校や大学を調べていました。 大学3年の時、当時代々木にあった宝石の専門学校に大学と並行して通い始めます。大学卒業と同時に専門学校も卒業した私は、もっと宝石・鉱物を究めたくてヨーロッパに遊学します。

 遊学中の長い夏休みを、どう使うか思案していました。そこで、遊学先のグラスゴーからバスやヒッチで乗り継ぎ、南下を決行。 ドーヴァー界隈をフェリーで渡り、オランダはアムステルダムに入りました。アムスではダイアモンド研磨や美術・音楽を観つつ、ライデンではエジプト考古美術を堪能してからベルギーはアントワープに辿り着きます。
それでも、長い夏休み。消費しきれません。アントワープに着いてぶらぶらしている時に、ダイアモンドの学校を発見してしまいます。オランダでも見ていたので、あまり気にも留めていなかったのですが、程よい期間でコースが有り、 入学を決めてしまいます。それが、I.G.Iでした。10日前後のそのコースはテキストは有るものの、理論は二の次、実践実義に重きを置き、ダイアモンドの真贋と質の見極めのみでした。来ている学生も、プロの外国人ばかり。日本人は居らず、オマケに浮かれ(イカレ)気分の学生は私だけでした。でも、資格を取って卒業出来てしまったのです。

 調子に乗った私は、お隣のビルに有った国立のダイアモンド学校に入学してしまいます。
 定員オーバーで入学を締め切っていたにもかかわらず、三顧の礼では無いですが3日間教務課を説得し入れて貰いました。それが、HRDです。1ヵ月半かけて本格的にダイアモンドを勉強することになるのでした。 専門学校でも、色石の勉強はしていましたが、ダイアモンドは初めてで苦労しました。それでも、勉強の甲斐有ってかディプロマ取得
 この時期、それと前後するようにI.G.I取得後、HRDゴリ押し入学をする2日前に、ふと「宝石の世界」を思い出すのです。恐らく、毎日本物の石に触れていたからだと思います。
 そこで、IGI関係者他にヘルマン・バンク氏の情報収集です。どうやら、博士はドイツに居るらしい…、イーダー・オーバーシュタインという町に居る…。ドイツ連邦共和国宝石学協会会長兼校長。

 思い込んだら、居ても立ってもいられない私。1泊2日の旅程でアントワープから電車で片道8時間強かけて会いに行ってしまうのでした。あいにく、土曜日にかかりお会い出来ず担当教授の話とパンフレットで雰囲気を感じアントワープに戻るのでした。それでも、宝石博物館やドイツ宝石学協会のご厚意により、「宝石の世界」と同等若しくはそれ以上の逸品は目にするのでした。
 その数年後、宝石鑑定士の仕事を辞め、再度ドイツに渡りドイツ宝石学協会会員になるべく留学するのでした。晴れて、大学時代に手にした1冊の本「宝石の世界」の著者へルマン・バンク博士のサインの入ったディプロマを取得しました。
   
 ■ ACHATE
 
 我が誕生石でもありますメノウの本です。先述のイーダー・オーバーシュタインは、元々ヨーロッパでも古い鉱山町です。アメシストとアゲート(メノウ)が採れるのです。町自体もそれを研磨していました。ブラジルから大量の安いアメシストが流入するまでは…。
 今現在は研究や観光鉱山で宝石研磨と宝石取引所の町です。
 この本は、そんなイーダーやその近郊で採れた良質のメノウを中心に載せています。メノウ好きや水晶好きには堪らない本です。

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